工法紹介

高耐食性ポリウレア吹付け工法

AY防食D-Y工法

日本下水道事業団防食指針(H29・12版)
D種及び耐有機酸性品質規格適合

耐薬品性能に優れ、
防食の市場ニーズに対応

ハイケムは耐薬品性能に重点を置き、開発されたポリウレアです。これを専用素地調整材と組み合わせる事によって、日本下水道事業団防食指針(H29・12版)D種及び耐有機酸性の品質規格をクリアしました。ポリウレアとは、イソシアネートとポリアミン(レジン)を高温高圧下で、専用ガンから塗射させます。この際に二液がガンの先端で衝突混合し、数秒で強靭な塗膜を形成する樹脂塗膜です。ポリウレアは無VOC、無溶剤、無臭(微臭)で有る事も特徴の一つです。

試験結果報告書(D種及び耐有機酸性)

特 徴

ハイケムの特長

Features

1 耐薬品性 多くの化学薬品に対して抵抗性が有ります。
2 防水性 優れた防水機能を有しています。
3 瞬間硬化 ゲルタイムが3〜5秒と短く、瞬時に硬化します。
4 高硬度 硬化によって得られる塗膜の硬度はショアDで70となり、引張強度は31MPa以上と高強度。
5 環境対応
安全性
無溶剤、無VOCであるため人、環境に優しい樹脂です。溶剤公害がなく、密閉空間の作業が可能、臭気もありません。

工法の特長

Features

1 日本下水道事業団
防食指針品質規格
D種及び耐有機酸性の品質に適合します。耐有機酸性は従来のポリウレアに無い性能です。
2 専用の素地調整材 コンクリート表面部の毛細管閉塞効果のあるエポキシ・アクリルエマルジョンを使用。コンクリート表面の巣穴により発生する防食層のピンホールを大幅に軽減しています。
3 工期短縮 瞬間硬化型材を吹付して、一度に防食層を形成するため従来工法と比較し大幅に工期を短縮できます。
4 通水までの期間 瞬間硬化で防食層を形成するため、施工後の通水が即可能です。

※ 耐有機酸性にも対応  ※※ 下水道コンクリート構造物の腐食抑制技術及び防食技術マニュアル平成29年12月より抜粋加筆

安全性

施工用途

薬品耐性が高く様々な浸漬状況でも安定性を維持。
金属、コンクリートへの吹付が一般的ですが、どんな基材にも粘着する優れたコーティング剤です。

  • 下水道関連施設水槽へのコーティング
  • 工場廃液処理施設水槽、防疫堤などへのコーティング
  • ビルピット施設、受水槽などへのコーティング
  • タンクローリーのタンク内部へのコーティング
  • 大型パイプの管内部へのコーティング

防食仕様と材料

【施工断面図】

【使用材料】

*ハイケム施工後4時間以上経過し、新たに吹付ける場合はハイケム層にプライマーRをローラー等で塗布し2〜6時間(20℃目安)以内に再吹付けを行う。標準使用量=0.15kg/㎡

【D種対応 AY防食D-Y工法】

防食被覆層設計厚2.0mm以上

【施工フローチャート】

  • 躯体処理
  • 表面処理
  • プライマー工
  • 素地調整材
  • 防食被覆工
  • 検査

吹付け方法

データ

【AY防食D-Y工法の設計及び品質規格(D種及び耐有機酸性適合)】

【ハイケム仕様】

【耐薬品性一覧】

120日間浸漬による判定項目:外観(ふくれ、割れ、軟化)、重量変化
A:優 B:良 C:不良

使用上の注意

① 塗布場所の気温が5℃以下、湿度85%以上、風速10m以上では使用しないでください。
② 素地に水分・汚れが有ると付着性能が低下します。完全に除去してください。
③ 本製品は低温状態でバター状なため事前に薬剤を加温して低粘度で使用してください。
④ 無溶剤ですが微アミン臭が出ますので換気を十分して使用してください。
⑤ 薬液には直接触れないでください。
⑥ 作業前に安全データーシートの内容を良く確認してから使用してください。
⑦ 薬剤開封時に行う事(薬剤の反応および硬化の確認)
 1.カップテストを必ず実施してください
 2.沈殿物が無くなるまで温め、良く攪拌してください。
 3.薬剤自体の温度が60℃で計測し、吐出温度を40~50℃に設定する。
 4. タンクおよびホース内に残留物DOPなどがないようにしてください。
⑧AYハイケムの保管は直射日光を避け、喚起された冷暗所に16℃~32℃で保管する。15℃以下で保管しますとバター状になり、均一な混合ができなくなります。液状に戻すには、時々ゆっくり攪拌しながら湯煎などで加温して粘度を下げる必要があります。
⑨皮膚に触れないように防護服を着用してください。痛みや外観変化のある場合は医師の診察を受けてください。
⑩河川、排水路などに流さないでください。